ドイツで君と暮らせたら

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息子が「fridays for future」に行きたいと言いだした

ウチの息子が「fridays for future」に行きたいと言いだした。

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 fridays for future? 何じゃそれ?? いや私は知らなかったのだが、話をきいてみると、どうやら環境問題などについての運動らしい。学生たちが町の中心部に集まって、抗議集会というかデモのようなことをするようだ。息子も学校で他の生徒達から聞いてクラスメートと一緒に参加したいと言ってきた。

このfridays for futureだが、ヨーロッパ、特にドイツでは結構盛り上がっているらしい。

 

私の第一印象は、「うーん、大丈夫なんだろうか?」という少し不安な複雑な気持ちだった。危なくないのか?デモなんかに参加して、もしも何かあったら大変だ。 

まず、ウチの子供はまだティーンエージャーにも満たない。日本では小学校高学年の年齢だ。日本の小学生が社会問題のデモに参加するだろか? いやしないだろう。子供の興味や意識が環境問題にあること自体少数派だし、もし意識の高い子供が参加を望んでもたいていは親が子供だけでの参加を許さないだろう。

 

しかし私は心配ながらも、父親として「絶対ダメ!」と言いきれるほどの確信はなかった。また逆に「言っといで!」と背中を押すこともできない中途半端な戸惑った気持ちだった。 

子供が環境や社会問題に意識を持つこと時代は素晴らしい事だと思う。親としてはその気持ちの腰を折るようなことをせずに育てていくべきではないのか。それに彼にとって良い経験になる。学校の勉強では得られない何かを感じてくれるのはとても素晴らしい。 

一方で、学生運動やデモって危なくないの? 昔の日本の学生運動などとは違うとは頭ではわかっていてもイメージはつきまとう。町の広場に大勢の人が集まって、警察もいっぱい来てて、小競り合いとかもあるかもしれないし、事故やけがも心配だ。

 

妻の意見をきいてみた。どうやら、妻は私よりも前向きだ。子供の時から、環境に意識を持つのは素晴らしいし、彼女が言うに、ドイツや欧州では昔から抗議運動やデモによって社会を変えてきた。一人ひとりが意識を持って自分の意思をはっきり表現することはとても重要で大事なことだ、と。 

そう言われると確かに、フランス革命にはじまり、労働運動やストライキなど昔から現代まで市民デモによる意思表示は欧州の歴史の中でしっかり文化として根付いているし、欧州の人々はこれらの運動によって沢山の権利を得てきたのも確かだ。ドイツでは民主主義も、長い休暇も市民運動で得た権利だという自負があると感じる。また欧州人はデモに慣れているし、日常の一部として日本よりずっと肯定的に受け止められている。

 

もう一つ気になることがあった。この運動に参加するには、授業を休むことになる。学校を早めに抜け出してデモに行くのだ。もちろん学校は義務教育なので参加は認められない。学校側も参加することにOKは出さない。ルールを破ることになるからだ。親としても学校は休んでほしくない。 

ただ見ている限りでは、学校も参加禁止を強く言っているわけでもない。既に規模が大きいイベントになっているし、環境問題に関する運動という内容もあるのだろう。表立っては禁止だが黙認と言う感じだ。息子のクラスでも半数近くが参加するようだ。

 

妻と相談の結果、「今回は参加してもいいよ。」と息子に言った。ここはヨーロッパだ。自分の意見を表出することに意義を感じるならやってみればいい。いい経験になる。

息子にとっては、友達やクラスメートと一緒に行けることもうれしいのだが、何よりも、息子が「僕も社会を良くするための運動に参加しているんだ」という高揚感のようなものがあるだろう。 

私からみると息子はまだ子供で純粋だ。社会の問題に意識を持つのはいいのだが、一つの意見に染まったり極端に走るようにはなってほしくはない。例えは、肉食に反対するベジタリアンやベガンの運動家が肉屋のショーウインドウを破壊したニュースを聞いたりすると、なんだかなあと思う。肉食反対だからって関係のない肉屋さんを破壊してもいいわけがないのでは、、。反対意見も聞いて総合的理性的判断ができるようなバランス感覚のある人間になってほしい。 

まあ、親の心配はつきないのである。

 

そしてfridays for future参加当日、帰りが遅くて少し心配ていたが、元気に帰って来た。どうやら楽しかったようで良かった。いい経験をしてきたようだ。 

fridays for futureは毎週あるらしい。そして、わが息子はまた参加したいと言っている。